2016年6月9日に当院にて初回のTAVI を実施し、2019年7月26日に100例、そして2021年6月3日に200症例目のTAVIを実施することができました。これまでの当科のTAVI 30日生存率は99.5%、1年生存率は92%となっており、これも一重に皆様のお力添えによるものであり、また多くの患者様をご紹介いただき、その後のフォローをしていただいてるご紹介元の先生には心より感謝申し上げます。
これまでバルーン拡張型TAVI弁(Sapien)1本で行ってきましたが、本年5月より自己拡張型TAVI弁(Evolut)も実施できるようになりました。これにより患者様の治療選択肢が広がり、さらに安全なTAVIを提供できる体制が整ったことになります。また外科生体弁に対するValve in Valveも行うことができますので、いつでもご遠慮なくご相談ください。
また現在旭川医大ハートチームでは、非弁膜症性心房細動に対する左心耳閉鎖デバイス(WATCHMAN)を導入することが決まり、7月の第1例目に向けて準備を進めております。もし出血リスクが高く、抗凝固療法にお困りの患者様がいらっしゃいましたら、是非ご紹介のほど宜しくお願い致します。
旭川医科大学病院 第一内科
竹内 利治