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IgA腎症(あいじーえいじんしょう)

IgAは唾液や消化液、気道分泌液などに含まれ、ウィルスや細菌など外敵の感染を防御してくれている重要な免疫物質です。しかし、何らかの原因により異常なIgAが産生され、それが腎臓に炎症を引き起こしてしまう疾患をIgA腎症と呼び、本邦では「指定難病」の一つとなっています。
世界で最も多い腎炎で、特に日本を含む東アジアに多いとされていますが、詳細な原因はまだ明らかにされていません。IgA腎症は風邪などをきっかけに肉眼的血尿をきたすこともありますが、多くは無症状であり、健診にて血尿や蛋白尿を指摘され発見されることが多い疾患です。

複数回の尿検査でも異常があれば腎生検を行い、IgAが腎臓に沈着し腎臓の組織に変化を来していることを確認し診断しています。
IgA腎症は、20年の経過で30~40%の方が透析を必要とすると報告されています。したがって腎機能が悪化する前の早い段階での治療開始が重要と考えられています。

治療としては、ステロイドによる免疫抑制療法が主体となりますが、わが国を中心に、ステロイドの点滴と異常なIgA産生の場となる扁桃を摘出する方法を組み合わせる(扁摘ステロイドパルス療法)ことにより、その後の腎機能悪化抑制に対して良好な成績が報告されています。
当科でも患者さんの病状に合わせ、適応のある方には積極的に同治療を行っております。