「当院でもついに経皮的左心耳閉鎖術 WATCHMANが始まりました!」

2021年8月11日、当施設で非弁膜症性心房細動患者に対する「WATCHMANデバイスによる左心耳閉鎖術」を初めて実施しました。

患者さんは消化管出血を繰り返し経口凝固薬の内服継続が難しい方でしたが、この治療により1年後には抗血小板薬1剤でよくなるかもしれません。

出血リスクで悩まれている非弁膜症性心房細動の患者様がおられましたら、是非ご紹介ください。

竹内 利治

 

TAVI 200例達成しました!

2016年6月9日に当院にて初回のTAVI を実施し、2019年7月26日に100例、そして2021年6月3日に200症例目のTAVIを実施することができました。これまでの当科のTAVI 30日生存率は99.5%、1年生存率は92%となっており、これも一重に皆様のお力添えによるものであり、また多くの患者様をご紹介いただき、その後のフォローをしていただいてるご紹介元の先生には心より感謝申し上げます。

これまでバルーン拡張型TAVI弁(Sapien)1本で行ってきましたが、本年5月より自己拡張型TAVI弁(Evolut)も実施できるようになりました。これにより患者様の治療選択肢が広がり、さらに安全なTAVIを提供できる体制が整ったことになります。また外科生体弁に対するValve in Valveも行うことができますので、いつでもご遠慮なくご相談ください。

また現在旭川医大ハートチームでは、非弁膜症性心房細動に対する左心耳閉鎖デバイス(WATCHMAN)を導入することが決まり、7月の第1例目に向けて準備を進めております。もし出血リスクが高く、抗凝固療法にお困りの患者様がいらっしゃいましたら、是非ご紹介のほど宜しくお願い致します。

 

旭川医科大学病院 第一内科

竹内 利治